VPN 設定
この ペイロード を使用して、ネットワークに接続するための VPN 設定を入力します。構成プロファイルに指定する設定は、ユーザが変更することはできません。
参考: VPN ペイロードは、すべての構成プロファイルに使用できます。詳しくは、プロファイルとペイロードについておよびペイロードのベストプラクティスを参照してください。
基本設定
Aruba VIA、Check Point Mobile VPN、Cisco AnyConnect、F5 SSL、Juniper SSL、または SonicWALL Mobile Connect を構成する場合は、「接続のタイプ」ポップアップメニューから該当項目を選択してください。「領域」と「役割」(Juniper)または「グループ」(Cisco)の値は、VPN サーバで指定した値と必ず一致させてください。ユーザは、構成プロファイルと適切な認証アプリケーションを両方ともインストールする必要があります。F5 BIG-IP Edge Client、Junos Pulse、Cisco AnyConnect、および Aruba Network VIA の各アプリケーションは App Store で入手できます。
その他の SSL VPN ソリューションについては、製造元に問い合わせて、App Store でアプリケーションを提供しているかどうか確認してください。提供している場合は、「接続のタイプ」ポップアップメニューから「カスタム SSL」を選択し、ベンダーから提供される構成情報を入力します。「識別子」フィールドは、必ずベンダーの VPN アプリケーションで指定された識別子に一致させ、逆引き DNS フォーマット(com.example.myvpn など)にしてください。ユーザが内部ネットワークに接続するには、ベンダーのアプリケーションと構成プロファイルを両方ともインストールする必要があります。
デバイスがネットワークに接続するためにアクティブな VPN 接続が必要となるペイロードを構成する場合は、「IKEv2(iOS のみ)」を選択し、「VPN を常に入」を選択します。「VPN を常に入」は、データ通信と Wi-Fi について個別に、または一緒に構成できます。
802.1X パラメータなど、一部の VPN および Wi-Fi 設定は、構成プロファイルでのみ設定できます。
対応している VPN プロトコル、認証方法、および IKEv2 については、「iOS 導入リファレンス」の VPN の概要セクションを参照してください。
以下の項目は、選択する接続のタイプに関係なく構成に使用できます。
接続のタイプを選択した後で、その接続のほかの設定が使用可能になります。
設定 |
説明 |
---|---|
接続名 |
デバイスの接続の表示名です。 |
接続のタイプ |
VPN 接続を確立するための方法です。これらの VPN 方式のいずれかを選択した後、その特定の方式に合わせて、「サーバ」と「アカウント」のオプションが変更されます。 |
サーバ |
VPN ゲートウェイサーバのホスト名または IP アドレスです。 |
アカウント |
接続を認証するために必要なユーザアカウントです。 |
ユーザ認証(IPSec Cisco 以外のすべての接続タイプ) |
ユーザ認証の方式です。L2TP および PPTP で選択できるタイプは次の通りです:
その他のタイプの VPN 接続方式は、さまざまなユーザ認証設定を使用します。 |
コンピュータ認証 |
必要な認証のタイプです。L2TP の場合、「共有シークレット」または「証明書」を選択し、適切な設定情報を入力します。その他のタイプの VPN 接続方式は、さまざまなコンピュータ認証設定を使用します。 |
暗号化レベル(PPTP のみ) |
接続に使用される暗号化のレベルです。「なし」、「自動」、または「最高(128 ビット)」に設定できます。 |
すべてのトラフィックを送信(L2TP および PPTP のみ) |
すべてのネットワークトラフィックが、強制的に VPN 接続を介して送信されるようにします。 |
プロキシ設定 |
iOS と OS X では、手動の VPN プロキシと、PAC または WPAD を使った自動プロキシ構成がサポートされます。VPN プロキシを指定するには、「プロキシ設定」ポップアップメニューからオプションを選択します。 PAC を使った自動プロキシ構成の場合は、ポップアップメニューから「自動」を選択し、PAC ファイルの URL を入力します。 WPAD(Web Proxy Autodiscovery)構成の場合は、ポップアップメニューから「自動」を選択します。「プロキシサーバの URL」フィールドは空白のままにします。デバイスによって、DHCP および DNS を使って WPAD ファイルが要求されます。 |
一部の VPN 構成では、識別情報 が必要になります。VPN 構成によっては、識別情報と関連付けられた証明書が含まれた証明書ペイロードを VPN ペイロードに関連付ける必要があります。
VPN オンデマンド
証明書を使用するように構成され、L2TP を使用するデバイスでは、VPN オンデマンドをオンにすると、特定のドメインにアクセスしたときに VPN 接続を確立できます。
ドメインまたはホストの照合パターンを構成し、一致があったときの操作を指定する必要があります。
操作は、一致するすべてのアドレスに適用されます。アドレスは、末尾から先頭への単純な文字列照合によって比較されます。「.example.com」というアドレスは、「support.example.com」および「sales.example.com」と一致しますが、「www.private-example.com」とは一致しません。ただし、ドメインを「example.com」と指定した場合(先頭にピリオドを入れない場合)は、「www.private-example.com」などとも一致します。
要求があったときの処理 |
説明 |
---|---|
常にする |
指定したドメインに一致するアドレスで常に VPN 接続を開始します。 |
常にしない |
指定したドメインに一致するアドレスで VPN 接続を開始しませんが、VPN がアクティブな場合は使用できます。 |
必要に応じて確立 |
指定したドメインに一致するアドレスで、DNS ルックアップに失敗した後、VPN 接続を開始します。 |
LDAP 接続では VPN 接続は開始されません。「Safari」などの別の App で VPN が確立されていない場合、LDAP ルックアップは失敗します。
VPN オンデマンドによって開始された VPN セッションは、使用しない状態が 2 分間続くと、自動的に閉じます。「設定」を使って手動で接続を開始した場合は、VPN サーバのタイムアウトのみが適用されます。
VPN プロキシ
iOS では、手動の VPN プロキシと、PAC または WPAD を使った自動プロキシ構成がサポートされます。VPN プロキシを指定するには、「プロキシ設定」ポップアップメニューからオプションを選択します。
設定 |
説明 |
---|---|
PAC を使った自動プロキシ構成 |
ポップアップメニューから「自動」を選択し、PAC ファイルの URL(http://www.example.com/filename.pac など)を入力します。 |
WPAD(Web Proxy Autodiscovery)構成 |
ポップアップメニューから「自動」を選択します。「プロキシサーバの URL」フィールドを空白のままにした場合、デバイスは、DHCP(252 エントリーを使用)または DNS(「WPAD」という名前の A レコードを使用)を介して wpad.dat ファイルを要求します。 |
をクリックすることで、VPN 構成を追加できます。
変数
OS X では、SCEP(Simple Certificate Enrollment Protocol)の「AuthName」および「XAuthName」フィールドに以下の変数を使用できます。これらの変数は、インストール時にデバイス上で解決されます。これらの変数と静的テキストを組み合わせて複合名を作成することもできます(Mac.%HardwareUUID% など)。
変数 |
置き換わる情報 |
---|---|
%AD_ComputerID% |
Active Directory コンピュータ ID |
%AD_Domain% |
Active Directory ドメイン |
%AD_DomainForestName% |
Active Directory フォレスト名 |
%AD_DomainGuid% |
Active Directory GUID |
%AD_DomainNameDNS% |
Active Directory DNS 名 |
%AD_KerberosID% |
Active Directory Kerberos ID |
%ComputerName% |
「システム環境設定」>「共有」で設定されているコンピュータの名前 |
%HardwareUUID% |
コンピュータの一意識別子 |
%HostName% |
コンピュータの DNS 名(例:mac1.example.com) |
%LocalHostName% |
コンピュータのローカルネットワーク名(例:Mac1.local) |
%MACAddress% |
コンピュータの Ethernet(en0)MAC アドレス |
%SerialNumber% |
コンピュータのシリアル番号 |